こんにちは。ピンチです。
クライミングのトレーニングの中でもいちばん実践的なのがキャンパシングだと思います。
- 指先だけで全体重+αを支えるため指の力。
- 次の一手を瞬間的に力を入れて止める接触筋力(コンタクトストレングス)。
- 瞬間的に引き付けるための広背筋等の筋力。
- 瞬発力と全身を使った反動の使い方。
- ホールドとの適正な距離感を養う。
- 壁から剥がされないようにする体幹とバランス。等々…
これが全てとは言いませんが、クライミングで強くなるための要素が多く詰まった効率的なトレーニングです。
定期的に期間を決めて何週間もキャンパシングのみを行なうクライマーもいます。
今回の「クライミング持論!」では、その究極のクライミングトレーニング!キャンパシング!を紹介していきます。
目次
デッドハング!
まずは30㎜程度の厚みのキャンパスラングにぶら下がれるようになりましょう。これができなければ話になりません。
持ち方は、できたらオープンハンドが好ましいですがハーフクリンプでも良いと思います。
クリンプ(カチ持ち)は、今後のトレーニングを考えるとあまり良くないと思います。
懸垂!
次にそのまま懸垂ができるようにしましょう。
引付けたところでロック(止める)も入れながら10回程度できるようにしておきましょう。
これもキャンパシングをするためには、必須条件です。
ここまではまず出来ないと話になりません。
キャンパシングは、クライミング初級者が出来る程アマいトレーニングではありません。少々敷居の高いトレーニングになります。
ここまでが出来ないのならキャンパシングは早すぎます。
まずは必要なトレーニングをしましょう!
ラダー!
やっとここからがキャンパシングトレーニングになります。
梯子(はしご)を登るように右、左、右と交互に手を出して一番下のラングから一番上のラングまで登ります。
できたら同じように上から下へ戻り上下の往復が何回もできるようにしていきましょう。
できたら音が出ないくらいゆっくりとスタティックにリズミカルに…。
ラングの一つ飛ばし等もできるようにしていくと良いトレーニングになります。
デッド!
次はできるだけ遠くのラングを狙います。
両手でしっかりと体を引付けて体が上がりきる少し前に左右どちらかの手を出して遠くのラングを止めてみましょう。
止める事が出来るようになったら出した手をもとの位置にもどす練習もしておくと良いです。
慣れてきたらラングを1つ、2つ、3つと飛ばして距離を伸ばしていきましょう。
偏らないように左右対称にトレーニングをしてください。
ダブルダイノ!
ダブルダイノは、両手で素早く体を引付けそのまま勢いを殺さないように両手で飛んで、一つ上のラングを両手でキャッチします。なので、一瞬宙に浮いている状態になります。
一つ目のラングに成功したらもう一つ上のラングにも挑戦して連続でリズミカルにできるようにしてみてください。
それができるようになってきたら同じように下りにも挑戦してください。
登りはパワーが必要ですが、下りはメンタル的な難しさがあります。なんとなく怖く感じると思います。
また、ラングの一つ飛ばしや二つ飛ばしにもチャレンジしてみてください。
クライミングを知らない人に見せるとかなり驚きますよ。
見た目のインパクトがありますからね。
これぞ「キャンパシング」という代表的な動きです。
片手ダイノ!
超上級者向けトレーニングです。
文字どおり片手だけでキャンパシングをしてラングをキャッチしていきます。
片手懸垂が楽にできないと引付ける事すら難しいです。
手が悪く片手懸垂するだけでも困難なのに引付けた勢いで一つ上のラングに体ごと上げて、そのすべてを片手で止めなければなりません。
これができるクライマーは相当の強者でしょう!
滅多に見られないトレーニングで、ガバホールドで距離が短くても難易度が高いです。

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まとめ!
キャンパシングは最初、引き付ける筋力と指の力と度胸とコツが必要ですができるとトレーニングの幅が広がりますので徐々に負荷を上げながらチャレンジしてみてください。
30㎜程度のラングに慣れてきたら薄くしていき最終的に10㎜程度のラングに到達する頃にはかなりのレベルアップをしている事でしょう。また、使う指の本数を減らしていくトレーニングもありますよ。
私のオススメはデッドで距離を出すトレーニングです。実用的な動きで実際の課題でも使う場面が多いですよ。どんどん遠くのラングを狙いましょう!
キャンパシングはトレーニングの効果が高い反面、指の故障などのリスクも高いため上級者向けのトレーニングだという事も頭に入れておいてください。
指に強い負荷がかかりますので、栄養補給と回復を心掛けてください。
目指せ!片手ダイノ!
最強のトレーニングで最強のクライマーを目指してみませんか?