こんにちは。ピンチです。
「限界からの一手」って聞いた事ありますか?
これ意識して登っていると強くなりますよ。
今回の「クライミング持論!」では、「限界からの一手でクライミングが強くなる!」というテーマで語ってみたいと思います。
目次
リミッター!
人は自分の体を守るために通常60~70%程の力しか出せないようになってます。
なぜかと言うと常に100%に近い力を出してしまうと自分の筋肉や骨などに負担がかかりそれに耐えられずに怪我をしてしまう可能性があるからです。
このリミッターが外れる時は、命の危機を感じた時などでよく「火事場の馬鹿力」とかって言われて普段では出せない力が出せる事があります。
なので通常は6~7割以上の力を出そうとしても脳でリミッターが効き、本能的に体を守ろうとします。
しかし人によってリミッターの効く範囲は違いますが、一流のアスリートはトレーニングにより自分の限界100%に近いところまで自分の意志で出力する事ができます。
なので普通の人からすると考えられないような力が出せますが、高い故障のリスクもあります。(アスリートはその強い負荷に耐える体を持っています。)
まあ趣味クライマーがそこまで限界を求めなくてもいいですが、少なくとも自分の気持ちひとつでリミッターぐらいまでは力が出せるようになると思います。(普通のクライマーはリミッターが効くまでも出力出来てません。)
人の持っている力って想像以上に強いです。

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以前の記事で【ゾーン】の話を書きましたが、ゾーン状態になれるのはコンペ決勝や外岩本気トライなどここぞという時だけです。
なので普段のトレーニングの時はメンタルを鍛えて、気持ちを力に変えて更に強くなる努力をしなければなりません。
強い気持ち!
ゾーン状態に近付くには無心で脱力と書きましたが、今回は逆です。
強く思うのです!
まず、力の出方は強い意志に左右されます。
強い気持ちが無いと強い力は発揮できません。
例えば自分の限界ギリギリ強度の強い一手を止める時にも「絶対に止める!」という強い思いが無いと絶対に止める事はできません。
中途半端な一手は止められないばかりか、ケガにもつながります。
登っている途中でヨレてきて前腕がパンプして、次の一手が出なくて「もう限界だ!」と思った経験はありませんか?
人は「限界で登れない」と思って諦めてしまうともう力が出なくなります。そういう時に冷静になり息を吐きながら脳をだますように「まだもう一手出せる」と強く思い込む事で一手がつながります。
これすごく大事な事でクライミングってこれの繰り返しだと思います。リードなんてとくにそう思います。諦めてしまったら本当に終わりです。
魂の一手!
成否にかかわらず、気持ちの入っていない一手は見ていても分かります。
限界グレードの核心では、自分の全力の思いを込めた一手を出すという練習もしてみてください。これの積み重ねと言うか慣れと言うか意識しなくても、取りに行く一手が出せるようになっていきます。
限界と思ってからの一手を出せるようにして、自分の中で眠っている力を目覚めさせて強くなりましょう!
実際これが出来ないと登っていても、筋トレをしても限界値が上がりにくいと思いますよ。
限界って思っているよりも先にあります。しかし無理をし過ぎると故障につながりますので、注意をしてください。加減が大変難しいのですぐには出来ないでしょう。
一流のアスリートはこの辺の見極めが上手いのでしょうね。
あなたも諦めない「限界からの一手」意識してみてはいかがでしょうか?
くれぐれもケガには注意してくださいね。