こんにちは。ピンチです。
クライミングが大好きなクライマーは、クライミングジムを経営したいと一度は夢見るのではないでしょうか?
しかしそれは夢で終わらせた方がよいかもしれませんよ。
今回の「クライミング持論!」では、「クライミングジムの経営はリスキーだ!」というテーマで語ってみたいと思います。
目次
クライミングにハマると・・・
クライミングはその楽しさのあまり、やめられない中毒性のある恐ろしいスポーツです。
一度ハマると抜け出す事が難しいですし、生活もクライミング中心になってしまいます。
まだ、三度の飯よりクライミングと思うくらいの「クライミングバカ」ならかわいいものです。
クライミングにハマってある程度登れるようになってくるともっとクライミングがしたくなります。
そしてそれ以外に何もしたくなくなり、仕事でさえもやめてしまいたくなります。
と言うかクライミングで暮らして行きたいと思うようになったりします。
こう思うようになるとかなり危険です。
実際、私も以前にジムを経営してみたいと真剣に考えた事があります。
ジム経営の実際!
でいろんなジムオーナーさんや関係者さんから話を聞き事実や苦労を教えてもらいました。
とにかく「これからはクライミングジムの経営はしない方がいいよ。」とか「もう遅い!」と多くのジムオーナーさんは言います。
個人でジムを経営していくのは難しいそうで、現在ジムの飽和状態に加えてクライミングを始める人の減少傾向が目立ってきているそうです。
実際に全国的にジムをたたむところが増えています。
近年メディアで取り上げられる事が多くなり、クライミングの知名度は上がり多くの人に認知されるようになりました。
しかし認知されているだけでは、クライマーは増えません。
一度はやってみたいと思う人もいるでしょうが、二度目に続く人はハッキリ言って少ないです。
これだけ知られているのにクライマーが増えないという事は、クライミングはやはりマニアックなマイナースポーツなのです。
それが証拠にジムに来るのは常連さんばっかりでしょ?
資金!
ガッツリクライミングをしようとするクライマーはほっといても来ますが、ジムをアスレチック感覚で楽しむレジャークライマーを増やさないとクライミングジムの未来はありません。
なので、個人で経営するジムよりも大きくキレイで食事なども利用できるようなレジャー施設的なものが求められています。
そうなるとかなりの資金が必要になります。
オリンピックなどでにわかファンが増える今後に向けてジムを経営しようとしている人もいますが、資金力のある人ならいいでしょうが借金をしてまでのオープンはリスキーです。
壁の制作・ホールド代・マット代等小さいジムでも1500万円~2000万円は軽くかかるそうです。その他にもお金はかかります・・・。
低金利で借りる事はできますが、借金となるのでリスクは大きいです。
途中でやめれば、もちろん借金だけが残ります。
自営業は3年持たない事が多いそうです。
確かに2年程で潰れたジムってよく聞く気がする。
年齢!
また、人間は必ず年をとります。いつまでも今のままではいられません。
若い時は自分が年をとり体力が衰える事などわかっていても想像できないでしょうが、必ず体力は衰えていきます。
若いうちのジム経営はいいかもしれませんが、年を取ってからの経営は大変です。
ホールド替えやセットなどかなりの体力を使います。
お金があれば人任せで出来るでしょうがそんな余裕はないでしょうし、何より自分のジムという感じがしません。
休みも少ないし、体力的にもきつくなるでしょう。
強さ!
ルートセットも年をとって課題の質が落ち面白くなくなるとクライマーは来なくなります。
やはりその辺はシビアで、強くなるジムを求めます。
今はお客さんより強くてもいずれ逆転するでしょう。
50歳ぐらいまでなら何とかなるかもしれませんが、それ以降は厳しくなるよと教えてもらいました。
そのあたりの年齢でジム経営をやめるオーナーさん多いそうです。
確かにその年齢から新しい仕事を見つけるのはかなり難しいです。
資格やスキルもつかないですしね。
個人のジムで大当たりする事はあまりないと考えて間違いなさそうですし…。
現実は厳しいですね。
ジムでもセットでも相当名の知れたクライマー(プロレベル)ならばやっていけるでしょうが、これから一般人が始めるのは相当難しいと思います。
そういう事を冷静に考えるとジム経営はかなりのリスクがある事だという事が分かります。
いろいろあって私も踏みとどまった訳ですが、クライミングにハマりすぎてジム経営などがしたいというクライマーがいてこれを読んでもらったら止めはしませんが今一度よく考えて多くのジムオーナーさんに話を聞いてみる事をおすすめします。
正直あまり儲かっているジムは少ないみたいです。
でも実際にやってみないと分からないですけどね。
今のご時世、資金的によほどの余裕が無い限りは難しいでしょうね。