こんにちは。ピンチです。
クライミングのトップロープとリードって同じように見えるのかもしれませんが、全然違います。
クライミングを知らない人はもちろんですが、ボルダリングのみをやっているクライマーや初級者クライマーも知らない人がとても多いです。
今回の「クライミング持論!」では、トップロープとリードの違いを説明していきたいと思います。
目次
まず、トップロープもリードもロープを使用して登ります。
なので、ボルダリングよりも高度が高くなり自然と手数が増えます。
ここまでは共通している事なので、知らない人が登っているのを見ると同じに見えるのではないでしょうか。
リードとトップロープの大きな違い!
トップロープとリードの大きな違いですが、トップロープはロープを一番上(終了点)にかけてある状態でスタートなのでビレイヤーが普通の人ならどこで落下をしても基本大丈夫な状態です。
なのでロープにはノータッチで気にせず、登る事だけに集中する事ができます。
それに対してリードは、登りながらその都度自分でロープをクイックドロー(カラビナ)に(クリップ)掛けていかなくてはなりません。なのでロープを掛けれず落下するとグランドフォール(地面に接触)して命の危険もあります。
これがトップロープとリードの大きな差です。
トップロープは初心者でもすぐにトライ出来ますが、リードはある程度の勉強と練習が必要になります。
トップロープでも絶対に安全というわけではないですけどね。ロープが切れたり、支点が抜けたら落下して命を落としたり大怪我をします。リードはそれに加えてもっと難しい訳です!
このようにトップロープとリードは安全性だけを見ても大きな違いがあり全然違うという事が分かります。
リードとトップロープの難易度の違い!
次に難易度についてですが、当然リードのが難しくなるのはお分かりですね。
リードは、必ずムーブの途中で片手をフリーにしてロープをクイックドローに掛けなければいけません。ロープを掛けないと自分の命の保証がないですからね。
想像してください。あなたがボルダリングで登っている最中に前腕がパンプして、一手出すのもやっとな状態の時に片手を離してロープを掛ける事ができますか?
リードは、手数も多いので当然腕はパンプします。その状況で一手出すのも難しいのにさらにロープを掛けなくてはならないのです。しかも、落下の恐怖と闘いながらです。
リードは、メンタルも強くないと恐怖に勝てず登れません。
足は小さなジブス、手は薄いカチ。トップロープならあまり気にならない状況でもリードでクリップがあると恐怖心が生まれます。
高さは同じなのになぜ恐怖感が違うかと言うと落下した時の落下距離が違うからです。
トップロープは、常にロープが少し張った状態なので落下しても数十センチしか落ちませんが、リードで落下すると通常でも2~3メートルは落ちます。ランジやダブルダイノを失敗すると5~6メートル落ちる事もあります。でもこの程度は普通です。
もっと落差のある場合もあります。この落差が恐怖を呼びます。
ロープをクリップする時が一番怖くて、ロープ掛ける前に落下したらスゲー落ちるなって考えると怖くなってしまいます。そして、どうしようか悩んでいると更にパンプして負のスパイラルに・・・。
普通ロープのグレードは、リードで登った時のグレードですのでトップロープに基本グレードはありません。
私の感覚からするとトップロープはリードよりも4グレード位下のような気がします。
13aをトップロープで登っても12aぐらいの難しさぐらいではないかなと思います。(そのグレードをトップロープで登る奴はなかなかレアです。)
トップロープは、クリップと恐怖心が無い分格段に簡単になります。
まとめ!
このようにトップロープとリードには大きな違いがあります。
ちなみに私はトップロープは面白いと思わないけど、リードはすごく面白いです。これもまた大きな違いですね。
興味ある方はと言うか、クライマーならぜひリードを始めてみませんか?
クライミングのレベルアップにもどうぞ!