こんにちは。ピンチです。
あなたはクライミングのムーブで【フィギュア4】と言うものをご存知でしょうか?
今回の「クライミング持論!」では、「レアムーブ・フィギュア4」について語ってみたいと思います。
目次
レアムーブ・フィギュア4!
クライミング初心者の方は、このムーブ(フィギュア4)を知らないクライマーも多いと思います。
課題としてもあまり無いので知らないクライマーもいるかもしれませんね。
こんなの↓
簡単に【フィギュア4】と言うムーブを説明すると上の絵のようにフットホールドが無い時にホールドを保持している手に足を掛けそれを足場として次のホールドをスタティックに取りにいけるというムーブです。
フィギュア4のメリット!
フットホールドが無いのでもちろんランジ等はできません。出来るとしたらキャンパシング。
しかし次のホールドが悪い時や遠い時また、地面に近い低いルーフの出口などダイナミックな動き(キャンパ等)ではどうしてもクリア出来ない時に使います。
条件として保持するホールドがガバホールドでないといけません。安心して足を掛ける事ができませんからね。
アイスクライミングでよく見るムーブですが、ボルダリングなどではあまり使いません。と言うかしなくてもいい。
なぜかと言うと課題を設定する事が難しく、課題として成立しない事が多いからです。
なぜ課題が成立しないかと言うともっとも多いのが、そもそもジムの店員さんが【フィギュア4】ができなくて(知らなくて)、課題を設定しても崩されてしまうケースが多いです。
【フィギュア4】を勘違いしているクライマー多いのですがただホールドを保持している腕に足を掛けるだけではないんです。そう思っているクライマーやジム店員が多いから【フィギュア4】をしなくてもいい課題が出来てしまうのです。
なんちゃってフィギュア4!
よく【フィギュア4】としてやっているムーブは、ホールドを保持している腕の肘関節の部分に足のひざ関節部分を掛けています。見た目にも腰が落ちてカッコ悪くこんなのは【なんちゃってフィギュア4】でムーブとしてなんの意味もありません。
肘関節に膝関節を乗せただけでは腰が沈み全く距離が出せないので、それで取れるくらいの距離なら保持している腕を引き付けてロックしてキャンパで取った方が早いです。【なんちゃってフィギュア4】はムーブを起こすパワーと時間の無駄です。
こんな課題を設定するから崩されて、誰も【フィギュア4】なんてしないのです。
正しいフィギュア4!
距離の出せる正しい【フィギュア4】ムーブは、保持している腕の肘関節部分ではなく手の甲・手首辺りに足の膝関節部分を乗せるのではなく太ももの真中から付根あたりを乗せる事で距離の出せる意味ある【フィギュア4】ムーブになるわけです。
正しく決まればかなり遠くのホールドにスタティックに手が出せるようになります。
この時に遊んでいる片足は壁にスメアリングをする事で体を引き上げて安定させる役目が有り、とても重要です。このスメアリングが出来てないと【フィギュア4】は、できませんよ。
【フィギュア4】は、ただ足を手に掛けるだけの誰でも簡単にできるムーブではありません。
本当は、とても難しいムーブなのです!
しかしキチンとできるようにしておくと絶望的な一手が確実な一手に変わります。
【フィギュア4】はあまり使用する機会がないかもしれませんが、できるようにしておくといざ課題が出た時にカッコいいですしそのテクニックを応用して切り抜けられる課題もあるかもしれませんので覚えておいて損はないですよ。