こんにちは。ピンチです。
アンダーホールドを保持するのが苦手なクライマーって意外と多いみたいですね。
アンダーホールドに苦手意識を持つクライマーには女性クライマーが多く、男性クライマーに比べて腕力の劣る非力なクライマーが多い気がします。
アンダーホールドを保持するのには腕力等のパワーが必要なイメージがあり、苦手意識が生まれるようです。
実際にパワーのあるクライマーは、腕力で無理矢理保持っているような気がします。
しかし、体全体をバランスよく使えばそれほど腕のパワーが無くても、アンダーホールドを保持できると思います。
今回の「クライミング持論!」では、アンダーホールド保持のコツ!というテーマで語ってみたいと思います。
目次
アンダーは体で保持る!
アンダーは体全部を使わないと保持できないんです。
身体張力です!
アンダーホールドってホールドだけで保持する事は基本不可能です。
重力に逆らって下からホールドを持ちあげるように保持する訳ですから・・・。
上から抑え込めるホールドなら体にかかる重力でぶら下がる事ができますが、アンダーではぶら下がる事はできません。
全てのアンダーを腕のパワーだけで乗り切る事はできません。
じゃあどうするのかと言うと足にもっと力を入れて、腕にかかる力を分散させるのです。
必要以上に足に力を入れて蹴ると余計に腕にパワーが必要になります。
必要以上のパワーを使えばアンダーは安定しますがすぐに疲れてしまうし、力が入りすぎて体が硬直している状態ですので次のムーブに移りにくくなります。
なのでアンダーを保持する時には必要最低限のパワーを使います。(全ての事でそうなんですけどね。)
腕でアンダーホールドを引き、足でフットホールドを蹴り押してバランスを保ちます。
アンダーを腕だけ意識して持とうとするクライマーが多く、足で押すという事をあまり意識していないクライマーがとても多いです。
アンダー保持のイメージは、突っ張り棒です。
手足に半々の力を使います。
ガバなどのアンダーなら腕力で誤魔化す事ができますが、ホールドが悪くなっていくと腕力だけでは対応出来なくなっていきますよ。
早めに修正していきましょう。
また、アンダーホールドの位置は当たり前ですが一定ではありません。
課題によっても違いますし、身長によっても変わってきます。
程良い力とバランスの位置にあるアンダーホールドもありますが、その位置からホールドが低くなっても、高くなっても難しくなります。
低い位置にあるアンダー!
ここでは低い位置にあるアンダーホールド保持のコツを紹介していきます。
アンダーホールドがあまりにも低くフットホールドに近づいて狭くなっていくと保持する事が難しくなります。
ある程度低い位置にあるアンダーホールドの基本的な保持方法ですが、肘を伸ばして腰を壁に近づけます。
この時に腰を壁に近づけて、腰を入れないと腰を痛めます。なぜか?は後ほど。
そして次に出す手にはあまり力を入れずにもう一方の手、出さない方の手をメインで保持できるように位置取りをします。
ホールドは壁から外側に引くのではなく、足の力を入れている方向の反対側に力を入れてバランスを保ちます。
荷物を持ち上げるイメージで保持します。
※腰を痛める理由
荷物を持ち上げる時に油断して変な体勢で持ち上げようとすると例え軽い荷物でもギックリ腰になったりしますよね?
腰痛のクライマーはアンダーの保持のやり方が悪いのかもしれませんよ。
上記のような体勢を考慮して、腰痛の予防も考えてみてください。
高い位置にあるアンダー!
次は逆に高い位置にあるアンダーホールドの保持方法を紹介してみます。
高い位置にあるアンダーホールドは、力が入りにくくこれまた保持が難しくなります。
アンダーホールドが高い位置にある時にはひざを伸ばして基本的には壁から腰を離してはいけません。
肘の位置は、ホールドが高くなるので脇を閉めて肘をロックして力が入りやすい位置をキープします。
足に立ち込み、腕は体が剥がれないように【突っ張り棒】のようなイメージではまり込んでバランスを保ち保持します。
この突っ張り棒のイメージ大切です。
まとめ!
アンダーホールドの保持は、腕力でもある程度は誤魔化す事ができます。
しかし課題が難しくなりホールドが悪くなったりすると急に保持出来なくなったり、無駄な力を使ってしまうと疲れてしまい完登ができなくなるかもしれません。
なので、バランスを保ち最小限のパワーでアンダーを保持する事ができるようにしていきましょう。
また、腕力がないからとアンダーに苦手意識を持っているクライマーも諦める事はありません。
パワーもある程度は必要ですが、大切なのはバランスです。自分の体が支えられれば良いのですから!
どちらにしてもキチンと練習して正しいアンダー保持方法を習得する事をお勧めします。