こんにちは。ピンチです。
今回の「クライミング持論!」では私が長年多くのクライマーを見てきて、例外もあるかもしれないけど、まず間違いない「クライミングが強くなるただ一つの方法」をテーマに語ってみたいと思います。
目次
ズバリ!
例外もあるのかもしれませんが、私が長年多くのクライマーを見てきてまず間違いなく強くなる方法はズバリ・・・
10歳までにクライミングを始める事です!
これ本当に重要です。
最初は身長やリーチが短いので苦労するだろうし、いきなり強くはなりませんので負けず嫌いな子は悔しい思いをするかもしれませんが、キチンとクライミングを続けていけば必ず強いクライマーになれます!
ただクライミングのレベルが高い日本のトップで活躍できるのは、その中でもほんの一握りのクライマーだけです。
なので日本のトップクライマーになるにはそれなりの努力が必要ですが、そこまでは行かなくてもかなり強いクライマーになれると思います。
なぜ強くなるか?
10歳までにクライミングを始めるとどんなメリットがあるのかと言うと、やはり成長期ですので登っていると自然と身体が登れるように進化しながら成長していきます。
これは成人してからでは、不可能な事です。
10歳までにクライミングを始めたクライマーは、成人してからクライミングを始めたクライマーよりも確実に登れる身体を持っています。
リーチ
特徴としては、まずリーチです。
普通の人のリーチは、だいたい身長と等しくなります。
(両手を伸ばした長さ=身長)
しかし10歳までにクライミングを始めたクライマーの多くは、両手を伸ばした長さが身長よりも10~15㎝ほど長くなる傾向にあります。
何だかんだでクライミングは、リーチがある程度無いと登れません。
それが10歳までにクライミングを始める事で骨格が改造できる訳です。
なので、10歳までにクライミングを始めたクライマーの多くは身長が165~170㎝でもリーチは175~180㎝ほどあります。
成長期を過ぎるとリーチは伸びなくなります。
伸ばそうとしても関節部分が伸びるだけ。
筋肉等の肉体改造は成人してからでもできますが、骨格は成人してからではどうにもなりません。
骨が成長する時期に長時間ぶら下がっている事で伸びるんでしょうね。
神経
神経も重要です。
成長期に覚える運動神経は身に付きやすく、忘れにくいです。
よく言われるのが、一輪車です。
最初から上手くは乗れませんが、子供はすぐに感覚に慣れて乗りこなす事ができるようになります。
しかも、子供の頃に一輪車に乗れた人は何年か経って大人になってからでも感覚をすぐに思い出して一輪車に乗れてしまいます。
しかし一輪車に大人になってから始めて乗る人はかなり努力をしないと乗れません。いや、努力をしても乗れない人もいます。
クライミングも同様に成長期からやっていると自然に当たり前のようにできてしまうので、出来ない人に対してなぜできないのか分からないほどです。
そしてもう一つ神経で大事なのが、力を入れる感覚です。
クライミングでは指先数ミリに力を集中して入れなければなりませんが、この感覚も成長期の時の方が習得しやすいです。
指先に力を入れる感覚は大人になってからでもある程度は鍛えられますが、体の方がついてこないんです。
これも骨格なんですが、大人になってから急に指に負荷をかけると関節が耐えられずに変形が酷く痛みが出てきます。大した負荷でも無いのに・・・。
これが成長期から指に負荷をかけていると徐々に鍛えられるのと同時に骨格がそれに耐えようと骨格が進化してきます。指や関節に変形や痛みが出ないと言う訳ではありませんが、普通の人とは比べ物にならないくらい高負荷まで耐えられるくらい強くなります。
成長期には感覚がつかみやすく、集中力も半端ではないので登るという行為に必要な運動神経に慣れやすく吸収しやすいのです。
しかも身体も負荷に耐えようとそのように進化します。
まとめ!
とにかく私がこれまで見てきた10歳までにクライミングを始めたクライマーは、同じ人間と思えないくらい強いです。
成人してからクライミングを始めたクライマーと比べると持久力や保持力等も次元が違います。
またこれまで、数多くの課題をこなしてきているのでムーブを読む力もすごいです。
ゲームのようにクライミング経験値というものがあるとすると、成長期に得る経験値は成人してからの経験値の数百倍、いや数千倍はあるのかもしれません。さかのぼって成長期の経験値を得る事はできませんからね。
やはり成長の過程で体をクライミングに適応させるのは、大事だと思います。
他のスポーツでもそうですものね。
と言う事で、10歳までの成長期からまじめにクライミングをしていくと強くなるという話でした。
信じるか?信じないか?は・・・お任せします。