こんにちは。ピンチです。
リーチ(両腕を広げた長さ)が伸ばせるものなら伸ばしたい!
多くのクライマーがそう思うでしょう。
私も伸ばしたいです!
そんなみんなの願いもあってか、昔からクライマーの間ではリーチが伸びるという都市伝説がいくつかあります。
今回の「クライミング持論!」では、クライマーに伝わるリーチが伸びるという都市伝説!というテーマで語ってみたいと思います。
目次
リーチ!
まずリーチの説明です。
クライマーが言う【リーチ】というのは、両腕を広げた時の長さです。
多くの人間のリーチは、(身長≒リーチ)です。
両腕を広げた長さと身長がだいたい同じの人が多いです。
クライミングとくに人工壁においてリーチは極端に長すぎても不利な事もありますが、逆にリーチが短いというのは言うまでもなく不利です。
リーチはある程度長い方が有利となり、登りやすくなります。
課題を作ったセッターのリーチに近いと登りやすいです。
リーチ長さ175㎝前後が有利でしょうか?
なので、リーチが短いクライマーはリーチを伸ばしたいんです!
以前のブログでも紹介しましたが、成長期からクライミングをしているクライマーは身長よりも10~15㎝程リーチが長い事があります。
広背筋を鍛える!
よく広背筋を鍛えて大きくするとリーチが伸びると一部のクライマーの間で都市伝説のように言われています。
これ本当なのでしょうか?
広背筋を鍛えると逆三角形の体になるため、腕の位置がより外側に見えるようになってリーチが伸びていそうな感じがします。
でも、ハッキリ言ってリーチは伸びてません!
腕の骨格は肩甲骨から鎖骨、鎖骨から胸骨に繋がっているために広背筋を鍛えてもリーチの長さは変わりません!
実際に私も広背筋が大きくなってますが、リーチは伸びてません。
でも、クライマーにとって広背筋は必要なので付けておいて損はないです。
立甲!
立甲できるようになるとリーチが伸びるという都市伝説!
これもよく聞きますが実際どうなのでしょうか?
確かに立甲ができるようになると肩甲骨の可動域が大きくなるので、肩甲骨を外側に動かすとリーチが伸びたように見えます。
しかし、先ほども言ったように腕の骨格は肩甲骨から鎖骨、鎖骨から胸骨へと繋がっているのでリーチは伸びません。
腕の骨格に繋がる肩甲骨が、胴体の骨格に直接繋がっていないというところだけに気が付いたクライマーが言い出しこんな都市伝説ができたのだと思います。鎖骨の存在を忘れてましたね。
そもそも腕と胴体の骨格が繋がってなかったら腕を動かせないし、力が入りませんよね・・・。
肩甲骨を動かして1~2センチ伸びて見えるパフォーマンスをよく見ますが、あれは目一杯まで腕を伸ばしていない力を抜いた状態から、ただ力を入れて本来のリーチまで伸ばしただけの事です。
種も仕掛けもあるマジックです。
ただやってるクライマー自身も気が付いてないのが、残念です。
これも実際に立甲ができるようになりまた、肩甲骨の可動域がかなり広がりましたがリーチは全く変わりませんでした。
しかし立甲ではリーチは伸びませんが、肩周りの可動域向上による故障の予防や体幹部の筋力動員などのメリットもありますので、できて損はないです。
まとめ!
と言う事で、広背筋を鍛えるのも立甲ができるのもそれぞれできて損はないですけど、リーチが伸びるかどうかと言うとやはり都市伝説だと思います。
都市伝説はよく聞くけど、実際にリーチが伸びたという話は聞いた事がありませんから!
胴体と腕の骨格が繋がっている以上、リーチを伸ばすには骨か関節が伸びる以外にはありえないのではないでしょうか?
成長期を終えた成人がリーチを伸ばすのは、難しそうですね。
信じるか?信じないか?は、あなた次第です。