こんにちは。ピンチです。
クライミングを始めたばかりの初心者クライマーがよく言っているのを聞くのですが、やはり「もっと登れるようになりたい!」という気持ちがあり、日々筋トレをしていると言います。
もっと登りたいという【気持ち】も【筋トレ】もとても大切な事だと思います。
しかし初心者クライマーが行う部分的な筋トレは対して効果が無いのではないかと思っています。
確かに部分的な筋トレは筋肉を付けてターゲットの筋力は上がります。
しかしどんなスポーツでもそうですが、多彩な動きの中でいろんな筋肉を使う訳ですから連動してない筋肉は何の意味もなく重いだけの足枷でしかありません。
初心者の部分的な筋トレはハッキリ言って無駄に近いです。
ただ中・上級編で身体を上手く使えるようになり、筋肉を連動させる時に足りない筋力をつけるために行う部分的な筋トレの場合には大きな効果を発揮します。
初心者は部分的な筋トレよりも身体を上手く使えるようにする事が最優先課題です。
なのでよく言う「初心者クライマーは登る事が一番のトレーニング」というのは正解で、それ自体が最高のトレーニングであり身体を上手く使えるようにする勉強なのです。
そして時間があれば筋トレではなく、レスト(休息)やストレッチなどで身体をケアします。
身体には小さなダメージが少しずつ蓄積しますからね。とくに初心者クライマーにとっては今まで使っていなかった筋肉等に刺激を与えている訳ですからなおさらです。
なぜ身体を上手に使って、身体・筋肉を連動させる事が重要かと言うと一部分の筋肉を鍛えあげてもクライミングの登るというパフォーマンスを大幅に向上させる事は無いからです。
例え一部分の大きな筋肉で大きなパワーを出しても、身体が上手く使えていなくて筋肉が連動していないと力は伝わりません。無駄なパワーを使っているだけになってしまいます。
そんな事を繰り返して登っていても、更なるパワーを永遠に求めていかなければならず効率的とは言えませんし、限界もあります・・・。
小さく弱い筋肉であったとしても力を入れる方向やタイミングまた、それを補う多くの筋肉の連動を使った方が効率が良く上手く身体を使えるようになるんです。
これは全てのスポーツに言える事だと思います。(私の知る限りでは・・・。)
実際に筋肉の連動を使うのと使わないのでは出力が全く違います!
これができる人には分かってもらえるんですが、できない人には何度言っても全く理解されないんです。
この身体を上手く使える・連動させるというのはとても難しい事なんですね。
感覚的なものですので、教えてできる事でもありません。
逆に初心者でもすぐにその感覚をつかむ人もいます。(そういう人を天才と呼ぶのでしょう。)
この感覚は、ほとんどの人が経験と努力で手に入れるしか無いのではないでしょうか?
細身なのにパワーが出る人ってとても上手に体を使っていて、筋肉の連動も出来ている証拠なのです。
どんなスポーツでも当てはまりますが、上級者ほどほとんどパワーを使っているように見えないのはそのためです。(軽くやっても大きな出力が生まれます。)
それは無駄なパワーを使って力んでおらず、身体を上手く使えているからです。
これが一部分の筋肉だけに頼るような動きをするとブルブル震えて力み過ぎてパワーも伝わらず、またその力みが原因で身体がかたく固まり動けなくしてしまっています。
悪循環です。
一部分のパワーだけを使う!⇒固まる!⇒動けない!⇒身体が上手く使えない!⇒更なるパワーをつける!
このパターンはダメです。
でも、このパターンにハマっているクライマー多すぎますので注意してください!
あなたは大丈夫でしょうか?
一度、身体・筋肉の連動を見直してみてはいかがでしょうか?