クライミングで手の大きさによる影響を考えた事はあるでしょうか?
私は大きく影響すると思います。
ただどちらが良いというものでもありません。
それぞれメリット・デメリットがあります。
女性やキッズクライマーは、手が小さいです。
女性やキッズクライマーが得意なホールドはゴミカチやポケット・外岩などでその小さな手が活かせるのではないでしょうか?
大きな手のクライマーだとそもそも指が入らないホールドや指一本しか掛からないホールド・指先に微かに引っ掛かるホールドなどどうしようもないホールドが存在しますが、手の小さなクライマーはこれを難なく保持できてしまうという場面が多々あります。
小さなポッケに指が一本しか入らないのと二本しっかり入るのとでは安定感が違いできるムーブも変わってきます。
また、手が大きいとホールドにしがみつき無理なクロスムーブなどが必要な場面でも、手が小さいとマッチして解決できてしまうという事も多々あります。
そういう手の小さいクライマーにとっては手の大きなクライマーが苦労する指先で微かに引っ掛かるホールドも指の腹の部分でしっかりと持てるホールドなのです。
逆に手が小さいと弱点もあります。
ワイドピンチです。
手をいっぱいに開いても指が届かないワイドピンチホールドの場合、設定によっては不可能な時もあります。
また、ボリュームのあるホールドやボテ、スローパーなども不利になってきます。
これらはこれまでとは逆に手の大きなクライマーに有利になってきます。
ワイドピンチは手の大きさがあるとしっかりと握れるため、非常に楽に保持できてしまいます。
また、最近の人工壁に多いボリュームのある大きなホールドやボテ、スローパーなども手が大きいと握り込みとグリップ力で手の小さなクライマーよりもかなり有利になります。
手の大きさでどちらが良いという事はありませんが、それぞれ有利なホールドというものがあるのは確かです。(ここではホールディングだけを考えています)
課題によってはそれぞれ優位に立てる場合があるでしょう。
なので、とくに人口壁では女性やキッズが作った課題も必要だと思います。